SBIがメガバンク構想 地銀の救世主へ!
日経コンピュータの特集に「SBIがメガバンク構想 地銀の救世主へ!」が取り上げられましたので、紹介します。
地銀を圧迫するITコスト
ただでさえ苦境の地銀
システムの維持コスト
- 上位地銀で年間100憶円規模
- 中位地銀で年間50億円規模
- 3割が勘定系システムの維持コスト
契約更新コスト
- 7~10年に一度訪れる
- 数十億円規模の契約更新費用
IT企業主導の構図
立ち上がったSBI
第4のメガバンク構想
構想の狙い
当面
- 経営再建を後押し
- SBIの経営ノウハウを活用
将来
- 新常態に向けてDXを支援
- SBIにとっても顧客基盤の拡大に期待
勘定系システムで地銀に自由を
- IT企業主導の勘定系システムは自由を奪う共同化
- 銀行が新しいサービスを組み込める仕組みを目指す
- 勘定系システムのITコスト3割減を目指す
- 他サービスも展開
- ATMの共同利用、AI審査、ホワイトラベル地域通貨発行支援など
SBI共通バンキング基盤
動作環境
アプリケーションは「Bank's ware」をカスタマイズ
動作基盤はAWSを採用
- グループの住信SBIネット銀行の採用実績
「AWS Outposts」が決め手
2段階での移行
第1段階で勘定系システムをSBI基盤へ接続
API統合・管理ソフト「OpenLegacy」を採用
仕組み
- 既存の勘定系システムにOpenLegacyのエージェントソフトを組みこむ
- 業務プログラムのインターフェースを読み込み、OpenLegacyに送信
- OpenLegacyがJavaに変換し、REST APIを作成
Poc(概念実証)
2段階目で勘定系システムをSBI基盤へ組み込み
移行にかかる課題はない
- 第1段階でSBI共通バンキングAPIにつないでいるため、接続先の勘定システムの切り替えのみ
- 移行のコストと手間を軽減
課題は移行後の処理パフォーマンス
はじまったPoC
- 2020年5月~2020年11月まで
- 従来の勘定システムはハードウェア依存でシステムの可用性、冗長性を担保
- AWSで代替できるか
- 銀行業界にとってかなりの注目の的
PoCに続く怒涛のスケジュール
- 2021年1月に第1号ユーザーとの要件定義開始
- 2024年1月に第1号ユーザーのシステム稼働予定
先駆けとなる住信SBIネット銀行
迫られる地銀の決断
求められる機能の整理
- 勘定系システムの機能の整理
- 引き継ぐ機能、省く機能の選択