【日経コンピュータ】カゴメの戦略!AI農業推進
カゴメの戦略!AI農業推進
日経コンピュータのインタビューに「カゴメの戦略!AI農業推進」が取り上げられましたので、紹介します。
インタビュー
- カゴメ株式会社
- 社長 兼 野菜事業本部長
- 山口聡 氏
新型コロナウイルスの影響
好調の個人向け事業
- トマトジュース、野菜100%ジュースの出荷が増加
- 2月に発売した野菜と豆乳を合わせた「野菜生活Soy+」が好調
- 野菜を使った料理メディア「VEGEDAY」も好調(14万アクセスを記録)
- 食を通じた免疫力の向上など健康志向への高まりが影響
落ち込む法人向け事業
- 外食産業向けの売上が減少
- 飲食店の休業が影響
- 経済活動の再開で内食から外食への移行に期待
- 状況の変化が早い中で、迅速かつ柔軟な対応がカギ
2017年から始まった働き方改革
- 在宅勤務の推進
- 人事制度や情報システムの整備
- 新型コロナ禍で取組みを活用、加速へ
中長期のビジョン
中期ビジョン
- 2021年までの中期経営計画の推進
- 収益力は向上、成長力が課題
長期ビジョン
- 2025年までの目標
- 食を通じた社会課題解決
- 健康寿命の延伸
- 農業振興、地方創生への貢献
- 世界の食糧問題
健康寿命延伸への取り組み
日本人の野菜摂取量を増やす目標
- 成人に必要な野菜摂取量:350g/日
- 平均の野菜摂取量:が290g/日
他社、外部団体を巻き込んだキャンペーン
- 20社以上が賛同した「野菜をとろうキャンペーン」
- 新型コロナで一時中断、7月末から再開へ
ITを活用した取り組み
- 手のひらから野菜摂取量を計測するイノベーション
- タブレット端末とセンサーを背う俗
- センサーを手のひらにかざす
- 手のひらの皮膚に蓄積したカロテノイド(野菜や果物の色素)量から野菜摂取量を算出
- ドイツのベンチャー企業と共同研究
農業振興・食糧問題への取り組み
農業の収益性向上へ
ビニールハウス内にAIを活用した2つのシステム
収穫量の予測システム
- 気温、湿度、空調の運転記録、気候、トマトの収穫量を蓄積
- 蓄積したビッグデータからAIで解析
- 栽培中のトマトが2週間後の出荷可能量を予測
トマトの成熟度を予測するシステム
- トマトの果実を撮影した画像データを蓄積
- 画像から色づきなどをもとにAIで解析
- 出荷に適した成熟度のトマトが1週間後に出荷できる量を予測
収益の変動リスクと抑制効果
- トマトの価格変動リスク
- トマトは長期保存できない農作物
- 想定以上の収穫量の場合、販売単価が低下
- 変動リスク抑止
- 事前に収穫量がわかれば、スーパーとの商談がしやすい
- 今後の展開
- 玉ねぎなどほかの野菜にもAIを活用
国内農業の実情と課題
国内農業の実情
最大の課題は販路開拓
- 最大の課題は販路開拓
- 売れるかわからないまま農作物を栽培する不安
- いざ収穫したら売れ行きが悪いと価格が下落
- 安定した販路があれば、安心して生産できる
カゴメの支援
農業生産法人の販路開拓をサポート
- トマトの加工品を製造販売した実績
- 保持する様々な販路チャネルを活用