IT企業にとどまらない~GAFAMの実態~
日経コンピュータのキーワードに「GAFAMのポートフォリオ」が取り上げられましたので、紹介します。
GAFAMの実態
- 事業の多角化で見えにくくなったGAFAMの役割
- 本記事では医療分野を紹介します
GAFAM企業
GAFAMの役割
- プラットフォーマー(新たな社会基盤)
- ICT、生活、仕事、情報を一体として支援
- 巨額の研究開発費で新規事業と既存事業を変革
- 様々な事業分野を変革
Appleの医療
新型コロナへの支援
- スタンフォード大学のスクリーニング用アプリ「First Responder COVID-19 Guide」の開発支援
- エッセンシャルワーカー(救急隊員、消防士、警察官など)がウイルス検査を受けるべきかどうかを質問に答えるだけで判断
- iOSデバイスで動く医療研究用フレームワーク「ReserachKit」を活用
- iOSデバイスからバイタルデータ、行動履歴を収集してデータ分析する仕組み
Apple Watchの医療向け機能
- 米FDA(食品医薬品局)がECG(心電図)記録機能を医療機器として許可
- 2020年6月 日本の医薬品医療機器総合機構が「認定・登録外国製造業者リスト」にAppleが記載
医療分野へのM&A
- 2020年2月 ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)との共同研究で「Heartline Study」を開始
→65歳以上の人を対象にiOSアプリを提供し、心臓の健康状態に関するデータを収集 - 2019年 Tueoヘルスを買収
→子供のぜんそく症状を追跡するアプリ&サービスを展開
医療分野へのアプローチ
Apple製品を利用して医療の社会基盤に貢献
- モバイルデバイスやPC仕様を医療に適用できる水準に引き上げる
- 医療と人々、社会との関係を再定義し、医療体験を新しくする
- iPhoneやiPadの初代機から医療への適用、ハンディキャップ者への利便性に着目
社会からの認知
Googleの医療
新型コロナへの支援
ベリリー・ライフサイエンシズ(アルファベット傘下(Googleの親会社))の支援
- オンラインスクリーニング(ウイルス検査を受けるかどうか判断)サービスを提供
- ドライブスルー検査場を設置
英ディープマインド(アルファベット傘下(Googleの親会社))の支援
- 囲碁コンピュータのAlfaGo開発で活躍
- 医療用コンピュータAlfaFoldの開発
- 新型コロナウイルス肺炎を起こすタンパク質構造を分析
- 機械学習でタンパク質の新構造を見出し、新薬開発を支援
- ベリリーとも協業
様々な医療への取り組み
- 糖尿病による網膜症や黄斑浮腫をスクリーニングするAIシステムを開発
- スマートコンタクトレンズなどの医療機器の開発
医療分野へのM&A
- J&Jとの合弁で手術ロボット開発企業の設立
- 製薬大手の仏サノフィと医療研究のためのジョイントベンチャーを設立
- 2019年 ウェアラブルデバイス企業の米フィットビットを買収
→2020年 緊急人工呼吸器を開発し、FDA認証を取得 - Google社内の診療所 米ワンメディカルにも出資