電子契約サービス~コロナで変わる業務スタイル~
日経コンピュータのキーワードに「電子契約サービス」が取り上げられましたので、紹介します。
電子契約サービス(Electronic Contract Service)とは
- 法人や個人間での契約を電子的な文書によって完結させるITサービス
- 紙の契約書や印鑑などを利用しない
- 一般的にSaas型が多い
- 改ざん検知の仕組みなどにより契約書の信頼性を担保する
従来の電子文書
- PDFなどの電子文書への押印はフリーソフトでも可能
- 印影はただの画像ファイル
- 簡単に複製が可能
- 契約書としての法的な証拠能力は低い
仕組み
利用者
- 電子契約サービスのアカウントを作成する
- クラウド上で契約書を作成する
- 契約相手のメールアドレス、電話番号を登録
契約相手
- メールアドレスのリンクを開く
- SMSで受け取ったコードを入力する
- 契約相手が本人であることを確認
- 契約書の内容を確かめて、押印する
改ざん検知の仕組み
電子署名
- 押印した契約書などにサービス側で電子署名
- 改ざんの有無を検知できる
タイムスタンプ
- 文書がその時点から存在することを証明
既存の認証サービス事業者が提供
- すでに確立された技術を用いる
新型コロナでの機運変化
2020/04/14 竹本直一IT政策担当大臣
- ハンコ文化がテレワークの障害になっている件について、民間で解決すべき問題と示唆
2020/04/17 GMOインターネット会長兼社長 熊谷正寿氏
- 全社的な印鑑廃止を宣言
- 電子契約へ移行を表明
日本の電子契約サービス市場
- 10社以上の電子契約サービスが乱立
- 弁護士ドットコムの「クラウドサイン」が代表
- 米ドキュサインの「DocuSign」も参入
- 導入事例はかなり少ない
今後の展望
電子契約サービスの必要性
広がる認知
- ペーパーレス化や印鑑廃止による業務効率化
- 電子契約サービスの信頼性への信頼度向上
広まる電子契約サービス
- 有用性に気づく企業
- 導入への動きが加速
ハンコの意義について
ABEMATVに取り上げられました。